AI LAB / KEYWORD DICTIONARY

基礎知識

FP8 Attention(FP8アテンション)とは?

FP8アテンションは、Transformerのアテンション計算を8ビット浮動小数点形式で処理する低精度化手法です。対応環境では推論時の計算効率向上を狙えます。

仕組みと使いどころ

アテンションは、クエリ、キー、バリューから関連度を計算し、入力のどの部分を重視するかを決める処理です。FP8アテンションでは、この処理にFP8精度を利用します。PyTorchの公式資料では、Flash Attentionバックエンドを使う推論向けの試験的機能として提供され、通常のscaled dot product attention呼び出しをFP8版へ置き換えられます。NVIDIA Transformer Engineでも、PyTorch用cuDNN attentionの一部としてFP8がサポートされています。ただし、利用可否はGPUアーキテクチャ、ソフトウェアのバージョン、モデル構成などに依存します。すべての環境やアテンション実装で利用できる機能ではなく、性能や出力への影響も構成ごとの確認が必要です。

FP8 Attentionの活用例

たとえば、こんな場面で

対応するNVIDIA GPU上でTransformerモデルを推論する際、既存のscaled dot product attentionをFP8対応バックエンドへ置き換え、低精度アテンションを試す用途が考えられます。

使うときのポイント

試験導入前に、使用するPyTorch、Flash AttentionまたはcuDNNのバージョン、GPU世代、対象構成の対応状況を確認してください。試験的機能では、通常精度との出力差と実環境での性能も比較する必要があります。

参考資料

Attention — NVIDIA cuDNN Frontend (新しいタブで開きます)Attention Is All You Need! — Transformer Engine 2.6.0 documentation (新しいタブで開きます)Quantized Inference (新しいタブで開きます)

用語の説明や活用例に関連する参考資料です。

READ & LEARN

用語を知ったら、活用を知る。

AI LABで、AIの動向や業務に取り入れるヒントを読む。

記事一覧を見る