AI LAB / KEYWORD DICTIONARY

基礎知識

Lost-in-Retrieval(検索過程での情報欠落)とは?

Lost-in-Retrieval(検索過程での情報欠落)は、検索拡張型の多段階質問応答で、質問の分解時に重要な主体や対象が抜け落ち、必要な情報を取得できなくなる問題です。

仕組みと使いどころ

複数の情報を順に結び付けて答える多段階質問応答では、元の質問を複数の部分質問に分解して検索します。この分解時に重要な固有名詞などの主要エンティティが部分質問から欠落すると、関連情報を検索できず、推論の連鎖が途切れて誤答につながります。論文では対策として、各部分質問を順番に処理し、前段階の結果を使って欠けた主要エンティティを補完したうえで関連文を検索するChainRAGを提案しています。ただし、資料が示すのは多段階質問応答における問題と提案手法の評価であり、あらゆる検索システムで同じ効果が得られるとは限りません。

Lost-in-Retrievalの活用例

たとえば、こんな場面で

活用例として、人物・組織・出来事などを複数段階でたどる質問では、分解後の各部分質問に中心となる名称が残っているかを確認し、前段階で得た情報を次の検索文に補う方法が考えられます。

使うときのポイント

検索結果が途中から無関係になる場合は、部分質問ごとに主要な固有名詞が欠けていないかを確認します。提案手法の有効性は、論文で評価された多段階質問応答の範囲として捉える必要があります。

参考資料

Mitigating Lost-in-Retrieval Problems in Retrieval Augmented Multi-Hop Question Answering (新しいタブで開きます)

用語の説明や活用例に関連する参考資料です。

READ & LEARN

用語を知ったら、活用を知る。

AI LABで、AIの動向や業務に取り入れるヒントを読む。

記事一覧を見る